ハマれなかったコンテンツ
俺が VTuber を知ったのは Twitter を本格的に始めた中 1 の頃、2018 年だったと思う。Live2D を主流とした VTuber が出始めた頃らしい。最初の方は俺も確かに興味があったが、ハコの人数が大きく膨らむ、個人勢が圧倒的に増加する、ライブ配信を主体とする形に移行するなど、複数の要因で見なくなっていった気がする。
ところで話は変わるが、俺は人生で 2 回ほど「ライブ」というものに行ったことがある。1 回目は EGOIST のラストライブで、2 回目はウマ娘のライブだった。確かに体験としてはよかったのだが、どうにも 1 万円ほどの多幸感が得られたかと言うと怪しい。盛り上がろうとする自分の脳の端っこに理性的な、冷笑的な自分がいる。
共通性
これらに共通することを考えてみた結果、冪等性のないコンテンツ、つまり「オタクの入力によって "推し" からフィードバックのあるコンテンツ」にあまりハマれないのではないかと考え始めた。
VTuber(まあライブ配信をする YouTuber についても言えるのだが)に関しては、「スーパーチャット」なる金銭の授受をポップな言葉でラップしただけの機能がある。これを利用すれば、自身のコメントに対するフィードバックが得られる(ことが多い)。
また、ライブにおいては「ファンサ」なるものもある。俺が行ったライブでは 2 回とも声がデカすぎるオタクが声優やアーティストからの返事をもらっていた。これに関しては正直羨ましいと思ってしまった。
この手の雑念が介在するコンテンツにあまりハマれない気がする。俺は画面に対してブヒっても画面内の女の子に反応とかしてもらわなくていいんだよな。コンテンツを楽しむことにおいて、主体はコンテンツであって自分ではない。
俺がハマれなかったコンテンツにハマる人間
この手のコンテンツにハマる人間について考えてみると、現実において承認を得られないんじゃないか。画面内の女の子や声優から承認を得ようとするんだ。コンテンツから承認を得ようとするんだ~~!
俺は今のところ現実においてもインターネットにおいても承認がある程度得られていると思っている。現実ではまあ学校の友達とバカをやっているし、インターネットでは女のカッコをしてるとチヤホヤされる。でもこれって年老いたらそんなわけにもいかないんだよな。
年老いたくない。
俺が VTuber や地下アイドルにハマったら、殺してください。
About me
キュレェ (https://twitter.com/kyureq)